咬み合わせについて

 

 

先日、熊本歯科三水会という勉強会で咬合(咬み合わせ)についてお話をする機会をいただきました。咬合とは歯科においては大変重要な分野です。私はここ15年の症例を示し私見を述べさせていただき、議論を交わしました。

私の咬合論の師匠は東京の桑田正博先生です。2006年からお教えいただいてきました。桑田先生は、1960年代に渡米し、咬合において現在の歯科学の基礎を築かれた先生方と仕事をされ得られた知識と経験をもとに今でも世界各地を飛び回れている先生です。ちょっと難しいお話ですが、私はこの桑田先生が提唱されているファンクショナリー・ディスクルーディッド・オクルージョンを実践しています。

最近、咬み合わせが悪くなったと訴える患者さんが増えてきています。咬み合わせが悪いと咀嚼能率の低下(よく物を咬めない)、発音障害などがみられ、顎関節、咀嚼筋、歯周組織に様々な悪影響を及ぼし、歯周疾患(歯がグラグラする・歯茎から出血する・口臭がある)、顎関節症(口が開けにくい・顎の関節が痛い・口を開けるときに音がする)の原因にもなります。

咬み合わせがおかしいと思ったらお近くの歯科医院の受診をお勧めいたします。

                                        院長 三村 彰吾